デザイン

design

デザイナー 橋本夕紀夫氏のインテリア。瑠璃庵のガラスなど地域作家によるクラフトたち。
rayの空間を彩るデザインやプロダクトは、それぞれに五島や長崎の記憶を受け継いでいます。
そして、技を今に輝かせる職人達の手によって磨かれ、この地ならではの気づきを私達に与えてくれます。

デザイナー 橋本夕紀夫氏のインテリア。
瑠璃庵のガラスなど
地域作家によるクラフトたち。
rayの空間を彩るデザインやプロダクトは、
それぞれに
五島や長崎の記憶を受け継いでいます。
そして、技を今に輝かせる
職人達の手によって磨かれ、
この地ならではの気づきを
私達に与えてくれます。

design & architecture

デザインと建築

the view

the view

内装設計とデザインを手掛けた橋本夕紀夫氏がテーマに掲げたのは「The view」。
どこまでも続く美しい海景、身体を包み込む海風。鐙瀬ならではのダイナミックで雄大な自然が主役となるようなデザインが、館内にちりばめられています。

五島の美しい自然を取り込み混ざり合う
五島の自然の中に溶け込みながらたたずむ
自然との一体化
五島の海、五島の風

sazanami

sazanami

五島の海にゆらめく漣(さざなみ)を、建物内にも投影する。

ゲストを出迎える吹き抜けのロビー。壁には鈍い鏡面のアルミパネルの装飾が施され、真ん中のビッグテーブルにはレジンが流し込まれており、外部の景色を内に取り込み、ぼんやりとその日の海や空の色が滲み出します。

一部の客室と、ホテルへのアプローチ部分に設置されている水盤。時間帯によって、壁や天井に光の煌めきが投影され、美しい漣のトンネルを作り出します。

local crafts

地域の光

glass

瑠璃庵

長崎のガラス文化を復活。
小さき工房が繋ぐ、輝く手仕事。

glass

瑠璃庵

長崎のガラス文化を復活。
小さき工房が繋ぐ、輝く手仕事。

元亀元年(1570)の開港以降、ポルトガル貿易港として繁栄した長崎では、教会など西洋の建物が立ち並び、ステンドグラスなど様々なガラス製品が輸入されました。

そんな日本のガラス文化のルーツともいえる長崎の地で、工房を営む「瑠璃庵」とコラボレーションし、客室やレストランで使用するグラスや器を制作。目には見えない光を捉え、きらりと輝く繊細なガラスの作品。実際に手に取り、その美しさを感じてみてください。

pottery

西海陶器(波佐見焼)

伝統的な遺産を現代のコンセプトで
革新するテーブルウェア

pottery

西海陶器(波佐見焼)

伝統的な遺産を現代のコンセプトで
革新するテーブルウェア

客室を彩る、波佐見焼の器やコップを手掛ける西海陶器株式会社。
代々、 長崎県波佐見町で窯元として技術をふるっていた”児玉家”が、戦後すぐの1946年、先代が 一台のリヤカーで陶磁器の行商をスタートさせました。11年後「ヒトとモノの架け橋となり人々の暮らしを豊かにしたい」という思いのもと設立された商社が、現在の西海陶器です。

客室で使用しているHASAMI PORCELAINは、西海陶器とデザイナーが共同で開発したテーブルウェア。モダンなデザインは、ハレの日にも、日常使いにも寄り添ってくれ、現代の暮らしに馴染むしつらえです。

letterpress

小値賀島活版印刷

「活版には色気がある」
百年続く印刷所が紡ぐ伝統の文字。

letterpress

小値賀島活版印刷

「活版には色気がある」
百年続く印刷所が紡ぐ伝統の文字。

五島列島の北端に浮かぶ『小値賀島』。長崎の小さな離島に、100年以上続く活版印刷所 「晋弘舎」があります。

火薬・羅針盤と並び、人類の三大発明のひとつと言われている活版印刷。ハンコのように文字や記号を彫り込んだ「活字」を組み合わせて版を作り、インクをつけて印刷する昔ならではの印刷技術。印刷面には指で触れるとわかるくらいの凸凹が生まれ、絶妙な味わいと、手間ひまかけて生まれる表情が宿ります。

現在、「晋弘舎」の4代目が「OJIKAPPAN」として工房を開かれ、活版印刷の魅力を現代に伝えるべく活動中。そんな「OJIKAPPAN」とコラボレーションし、ホテルオリジナルのレターセットをご用意しました。体験アクティビティとして「未来への手紙」を出すことができます。

便箋に印刷されているのは、ホテルから眺める鬼岳や五島の星空 、”goto”の文字。活版印刷の部品だけで表現した、世界に1つだけのデザインです。

lava stone

有川喜石材店

敷地内から出土した
溶岩石を使ったアートワーク。

lava stone

有川喜石材店

敷地内から出土した
溶岩石を使ったアートワーク。

建設現場から掘り出された溶岩石をインテリアやアートワークとして使用。約5万年前に噴火した鬼岳から流れ出た溶岩は、長い年月を経て力強い大地となり、五島の人々の営みを支えているのです。時を経て現代の空間に現れた溶岩石は、太古の象徴でもあり、過去と今が地続きであることを感じさせてくれます。石の作品は、地域で石の加工業を営む「有川喜石材店」がひとつひとつ手作業で作り上げました。

エントランス前のひときわ大きな溶岩石は、現地から最後に掘り出されたもの。大胆にカットされた石は、時間を刻んできた元の岩(過去)に、これから新しく時間を時間を刻んでいく面(未来)を与えました。一粒の水晶は、覗き込むと自分や周囲の景色を反転して取り込み、異なる世界を映し出します。

artworks

館内アート

photo gallery

ray view

鐙瀬に降り立つ、
天使の梯子。

photo gallery

ray view

鐙瀬に降り立つ、
天使の梯子。

館内に飾られている3つの写真は、ホテルが建つ鐙瀬からの景色です。厚い雲の隙間から光がこぼれ落ち、海と空の間に幾つもの光の筋を描く。海面の煌きは、滑らかに海を駆けてゆく。

この現象は「天使の梯子」と呼ばれ、旧約聖書の創世記に由来します。イスラエル民族の始祖であるヤコブが夢の中で、天に通じる階段が現れ天使が行き来する光景を見たとされています。日本の詩人・宮沢賢治も「告別」という詩の中で、『光でできたパイプオルガン』と表現しており、いつの時代も見る者に神秘的な気配を感じさせる、美しい瞬間。遮るものがなく、地平線まで続く鐙瀬の空と海では、より一層ドラマティックな光景となって、目の前の海に現れるのです。

japanese paper artwork

和十 wajue

伝統的な遺産を現代のコンセプトで
革新するテーブルウェア

japanese paper artwork

和十 wajue

伝統的な遺産を現代のコンセプトで
革新するテーブルウェア

インテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏は、五島の海や自然を表現するアートワークの素材として、和紙を採用しました。乾くと自然に割れてくる特殊塗料を敢えて使用したモダン和紙は、人間の手ではコントロールできない表情を描き出します。五島の海、空、椿などをモチーフにしたアートワークは、有機的で自由な五島の自然を想わせます。